当センターのサービス内容
カウンセリング
医療機関で勤務経験のある臨床心理士・公認心理師がじっくりとお話を伺い、心の深い部分を見つめていくことで、ストレスに強い心を育んでいきます。精神分析的心理療法や認知行動療法、家族療法など、様々な心理療法を用いて、お一人お一人の悩みに合わせたカウンセリングをご提供させていただきます。
オンライン対応。ひきこもり等外出が困難な方もご利用いただけます。
心理検査
①心の深い部分を知る検査(ロールシャッハ・テスト)
②能力のバランスを知るIQ検査(WAIS、WISC)
その他 TEG-3、MAPS、描画テストなど症状に合わせ、多数の心理検査を実施しております。
こんな患者様はいらっしゃいますか?
- 症状の原因が明らかにストレスによるものだが、そのストレスをなかなか減らせない方
- 症状についての心理教育等で理解を促しても、なかなか症状が変化しない方
- 薬物治療の適応ではないけれど、ご本人の困り感が強い方
- 不安が強く、もっと話を聞いてほしいと希望されている方
- 愚痴や不満を吐き出したい方
ご利用いただける方
- 心のケアを必要とされる方(16 歳以上)。※知能検査 WISC のみ小学 1 年生から実施。
ご利用いただけない方
- 陽性症状が激しい方
- 入院での治療が必要な方
- 希死念慮が強い方
- 急性期の方
上記に該当する方は、当センターでは安全にカウンセリングを実施することができない可能性があります。
判断に迷われる場合は是非ご相談ください。
実際の症例
【Aさん 60 代女性】

家族との関係がうまくいかず、ストレスから激しい消化器症状が断続的に続いた。内科での入退院を繰り返し、約 5 年間症状が改善されなかったため、カウンセリング開始となった。
カウンセリングでは家族との関係性を振り返り、それと同時に、自分自身の人生の充実に目を向けることで、日々の楽しみを感じられるようになっていった。入院することなく過ごせるようになってからも、再発予防のためカウンセリングを継続し、数年後終了した。
【B さん 20 代女性】

統合失調症発症後、精神科病院に通院していたが、服薬が安定せず陽性症状を繰り返し、近隣住民とトラブルになるなど警察沙汰になることもしばしばみられた。
カウンセリング導入後、薬物治療に関する理解が深まり、相談しながら少しずつ食事や生活リズムを改善。2 年後就労継続支援A型事業所への通所を開始。支え合える仲間ができ、その後、一般企業の障害者枠に就職した。1 年以上安定した生活を送れるようになった頃カウンセリングを終了し通院のみ継続となった。
【C さん 40 代女性】

職場のストレスから身体に痛みを感じ、医療機関を受診。2 年通院したが改善せず、全身に痛みが広がり寝たきり状態となり肺血栓塞栓症を発症し入院。
退院後カウンセリングを開始。カウンセリングでは、痛みの原因となっている怒りについてじっくりと話し合い、心の痛みに向き合っていった。今の自分自身を受け入れることで、他者への怒りが和らいでいき、約4年ほどでカウンセリング終了となった。
※ご本人様から許可を頂いている症例を個人が特定されない形に変更し記載しております。効果には個人差がありますので、症状の改善を保証するものではありません。
外部カウンセラーを利用するメリット
- カウンセラーを貴院で雇用することなく、いつでも必要な時にご利用いただけます。
- カウンセリングルームや心理検査器具を用意する必要がありません。
- オンラインでのカウンセリングも可能ですので、患者様はご自宅からでもご利用できます。
デメリット
- 保険診療の範囲外となりますので、自費でのご利用になります。
カウンセリングを導入するタイミング
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- からだの不調
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- 内科等を受診・治療
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- ・ストレスや環境要因等により症状が長引いている
・検査をしても異常がない
- ・ストレスや環境要因等により症状が長引いている
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- 症状改善
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- 精神医学的治療は必要ないが
ストレスや環境要因による影響が強い
- 精神医学的治療は必要ないが
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- 精神医学的治療が必要
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- カウンセリングを導入
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- 精神科・心療内科を受診・治療
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- こころの不調
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- 精神科・心療内科等を受診・治療
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- ストレスや環境要因等により症状が長引いている
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- 症状改善
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- 医学的治療と併用して
カウンセリングを導入
- 医学的治療と併用して
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- 再発予防としてカウンセリングを導入
ご利用の流れ
患者様が直接予約する場合
STEP1 紹介
患者様に当センターのカウンセリングをご紹介ください。
STEP2 予約
患者様ご自身で当センターホームページの「ご予約はこちら(リンク)」からお好きな日時を予約
※”連絡事項“に貴院に通院中とご入力ください
※都合の良い日時が空いていない場合は、直接問い合わせフォームまたはメールでご連絡いただければ、ご希望に合わせていくつかご提案させていただきます
STEP3 初回カウンセリング
患者様が当センターまたはオンラインでカウンセリングを受ける
STEP4 継続カウンセリング(ご希望に合わせて)
※数回のカウンセリング後、患者様の同意の上でカウンセリングの方針等をご報告させていただきます。
その後も必要に応じて先生と連携を取りながらカウンセリングを実施いたします。
先生が直接ご予約される場合
STEP1 予約
患者様の同意の基、当センターホームページの「ご予約はこちら(リンク)」からお好きな日時をご予約
※”連絡事項“に貴院に通院中とご入力ください
※都合の良い日時が空いていない場合は、直接問い合わせフォームまたはメールでご連絡いただければ、ご希望に合わせていくつかご提案させていただきます)
STEP2 初回カウンセリング
患者様が当センターまたはオンラインで初回カウンセリングを受ける
STEP3 継続カウンセリング(ご希望に合わせて)
※数回のカウンセリング後、患者様の同意の上でカウンセリングの方針等をご報告させていただきます。
その後も患者様の許可を取った上で、必要に応じて先生と連携を取りながらカウンセリングを実施いたします。
貴院との連携について
- 紹介状等は特に必要ございませんが、先生のお考えや治療方針がわかりますと大変参考になりますので、書いていただけるようでしたらお願いします。
- 必要に応じて、カウンセリングでのご様子などについて、患者様のご許可を取った上で情報を共有させていただきます。
- ご多用中とは存じますが、お時間が合えば ZOOMを使ったケース会議も実施しております。
- 電話には出られないことが多いため、お手数ですがメールや問い合わせフォーム、お手紙等でご連絡いただけますと幸いでございます。
<精神的不調を抱える方の現状について>
- 生涯4人に1人が何らかの精神疾患の症状を経験し、そのうち受診・相談に至るのは約30%。うつ病の場合は約 10%だと言われております。
- 不定愁訴・不眠等の症状がある方の中には、精神的なストレスの影響で症状が長引いている可能性も考えられますが、すぐに精神科や心の相談機関へ行かれる方は少ないのが現状です。
- 社会機能障害は比較的軽度で、医療機関への受診をする程でもない方でも、心の悩みを抱えている人は非常に多く、そういった方の多くは、こころのカウンセリングなどで改善する可能性があります。当センターが連携させていただくことで、医学的な治療と併せて、心のケアを行うことができます。
当センターでは、身体症状や精神症状を抱えている患者様が、より早い段階で、気軽に心の相談をしていただけるように、医療機関と連携しながらカウンセリングを行っております。
気になる患者様がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせください。
主な参考資料
川上憲人ら「こころの健康科学研究事業こころの健康についての疫学調査に関する研究報告」国立精神・神経センター精神保健研究所平成 18年度総括・分担研究報告書, 1-16( 2007 年).
内藤宏ら「うつ傾向のある人の意識と行動に関するアンケート調査―かかりつけ医による早期診断・早期治療のために―」, Therapeutic Research , Volume 38, Issue 4, 413 – 439 (2017).